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zoom RSS シベリア慰霊訪問記 4.二人のロシア大統領;ゴルバチョフとプーチン(追補2点)

<<   作成日時 : 2016/06/16 22:38   >>

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 ロシア通の添乗員、岩岡氏からいろいろと興味のある話を伺った。二つ紹介しよう。

 第1話 二人のロシア大統領

 ゴルバチョフ元大統領とプーチン現大統領とに対するロシア国民の評価が我国を含めた海外の評価と逆転していると言うことを聞かされた。ゴルバチョフは、情報公開(Glasnosti )して鉄のカーテンを開き、また政治・経済改革(
Perestroika; 改作、改編、復生等の意味)を試みて、旧ソ連体制を今の共和制国家へと道筋を敷いた大統領である。冷戦の終結の功でノーベル平和賞を頂いた海外からは好人物と目され、評価が高い。
 一方、現大統領プーチンはご存知の様に日本を含めて海外からはきわめて評判が芳しからずである。クリミアは強引に自国領土に組み入れる、ウクライナ東部を我が物にしようとこれまた強引な領土拡張を図る。反政府の人物は海外まで手を伸ばしてかってのK J Bの手法を使ってなきものにする。最近はオリンピックでは国家ぐるみのドービング疑惑が報じられている。とても我が国の或る県知事が秋田犬を彼に贈呈して地方からの外交だなんて悦に入っているどころではない。安倍首相との日露会談が日程に上っているのに、先手を打って北方領土はロシアの領土だと釘を差してくる有様だ。どうみても悪玉と見られ、負の評価である。(ロシア旅行中は、添乗員の岩岡氏にの忠告もあってロシアやプーチンの悪口は慎んだ、みんなも口にしなかった。好感度の運転手や若い女性ガイドさんに対して言わない。)
 ところが岩岡さんによると、ロシアの国内ではプーチン大統領の評価は高いそうである。逆にゴルバチョフは評価が低いとのこと。なぜ?ゴルバチョフ、エリツィンの時代にはマフィアが政府と癒着してやりたい放題であり、国民から見て社会不安の強い時代であったそうである。それがプーチン大統領になって強権でマフィアの横行を排除して、国民が安心して暮らすことが出来るように変わったそうである。確かに、チェチェン人によるモウスコ市内の劇場テロ攻撃事件(2002年10月)の際に見せたプーチン大統領のお手並みは凄かったと記憶している。人質にされた129名の観客の命を犠牲にしてまでテロ集団を絶滅して見事に制圧した。これ以降はチェチェン人テロがモスコウ市内やそれ以外の都市でもかなり下火に化した。火元のチェチェン共和国は、ロシア政府の息のかかった親ロシア政権が支配しているそうである。私が思うに、プーチンは政治と社会の安定確立の許で多くの国民が安心して暮らす生活を保障した上であの強引な専制ともいうべき独裁的政治をおこなっているのであろう。

 補足1:(H28年・10月) ごく最近のこと、ロシアのノーベル文学賞受賞者のソルジェニーツインの「収容所群島」を読んだが、本慰霊訪問記に関係する記事を見つけた。まず、日本人兵抑留について彼は次の様に述べている。  
 「これらの日本人の大部分は法律的に見て有罪とは出来ないはずであり、これは復讐行為である。長期間の労働力確保のための策であった。」と。良識のあるロシア人は日本将兵の強制抑留と強制労働を違法なものであると、我々と同じ見解を持っているのである。
 つぎに、彼も多くの今のロシア人の様に、プーチン現大統領を高く評価し、プーチンはソ連崩壊で国が打ちのめされ、国民も意気消沈していたロシアをエリツイン前大統領から引き継ぎ、徐々に確実に復活させたと、プーチン支持を明確にし、賞賛している。KGBの迫害で海外追放されて約20年もの,西ドイツ、スイス、米国に暮らして日本を含めて自由主義諸国を見ていたのに、我々の感覚では専制政治を断行していると見えるプーチンを帰国後に賞賛しているのだ。祖国愛なのか、君主を求めるロシア人の伝統的な心情によるのか、わからない。

 最近、ニューズウィーク(日本版’16・6.28日号)で「ロシア人は今も皇帝を求めている」いう面白い記事を見た。昨年度ノーベル文学賞をを受賞したロシアのノンフィクション女性作家,スベトラーナ・アレクシエービッチの「セカンドハンドの時代」と言う作品を取り上げた記事である。彼女が取材した或るロシア高官の言が紹介されている。高官曰く、ロシア人はまだ専制政治時代の精神から脱却していない。肩書は総書記でも大統領でもいいから、皇帝が必要なのだ。」と。まさにロシア政治の変わらぬ本質を衝いた正鵠を得た言葉かと思う。

 補足2: H28・10月; 上に述べたソルジェニーツインは、彼女の指摘したロシア人の専制政治志向の精神を現すような発言をしている。ソ連崩壊後の祖国ロシアに幻滅し、”ロシアの君主制回復をもとめている”。                          

 安倍首相とプーチンが会談しても、日露間に重く横たわる難題の解決は悲観的である。何しろ相手は帝政ロシアと変わっていないからだ。 それにしても、私がこの度のシベリア旅行で見た限りでは少なくとも地方小都市や田舎町の生活は50年前あたりの日本の生活レベルであった。
 (シベリア旅行中は岩岡氏の忠告もあり、私はロシアの政治やプーチンの悪口を口にするのを慎んだ。みんなもそうであった。)

 第2話 ロシア語達者でロシア人と親しくなり過ぎると身が危ない

 岩岡氏の言うには、ロシア語達者でロシア人と親しくしている外国人に対してロシア当局は密かにスパイ容疑で常に監視の目を付けているそうである。それは日本人につても同様で、日ソの国際関係が良くなってからでもそうであったそうだ。スパイ曜日で外国人を密告して点数を稼ごうと言う輩がいるとのこと。岩岡氏自身がそんなことで苦い体験をしたそうである。
 それで市川団長さんが語っていた事を思い出す。日ソ国交回復し、日ソ間交流が開始され出した頃に慰霊訪問でかって苦労した山間の「地獄の鉱山」の村に何度目かに慰霊訪問した時のことで、村の共産党最高幹部が服装を正装姿に改めて、市川さんに是非此処にまた残って働いてくれないかと懇願したそうである。もちろん断ったそうだ。団長曰はく、優秀な日本人の子種が欲しかったのであろうと。団長の悼辞の年齢は70歳前後と推定される。70歳の日本老人に子種を期待すなんてとこの提案を笑い話とは私は思わない、岩岡氏の上述の苦いエピソードから推察するに村の最高幹部が市川を利用して用済みになったらあとスパイ容疑で上層に密告し、点数を稼ごうと言う魂胆があったのではないかろうか。体ロシアとの国際交流は裏を考慮する要がありそうである。国家間の付き合いは「戦略的友好」を旨とするのが良い。とくに対ロシア外交はそうである。戦後70年になるのに北方4島の返還交渉が未解決で、対ロシアとの平和条約が未だに締結されていない有様である。市川さんの地獄の鉱山村訪問の話の続きがある。この鉱山で亡くなった日本人の正確な人数をれの最高幹部から77名であると明かされたそうである。抑留死亡者の人数の正確な把握の難しさを語る話である。
 話を表題のテーマに戻すと、「ロシア語達者でロシア人と親しくする外国人は身が危ない」のロシア語を日本語に入れ替えて、日本語達者で日本人と親しすぎる外国人は要警戒、そんな外国人との付き合いを深めるとわが身が危ない」と言う警告にしたい。近年やたらに「まるまる国際大学」と国際交流を売り物にする大学が出てきているが戦略的友好を旨にするのを忘れては困る。

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